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2015.12.16
【アトリエより】道具 ー目打ちー

 前回まで、カミーユ・フォルネジャポンのアトリエで共通で使用している道具についてお話ししてきましたが、今回は人によって使い方が違い、それぞれこだわりを持っている道具「目打ち」です。


meuchi1.jpg

 この写真を見て、すべて同じ道具だとすぐに分かる方がいらっしゃるでしょうか。これはアトリエでそれぞれが使っている「目打ち」を集めたものです。同じ道具でも持ち手の大きさや形、先端の長さや角度等使用する人の個性が表れています。今回は、このそれぞれの「目打ち」についてお話ししたいと思います。

 アトリエでは、基本的に先が針のように尖っている物と、比較的丸みを残してある2本の目打ちを使用しています。同じ先端が尖っている物でも持ち手の大きさや針の長さがそれぞれ違いますが、共通している用途もあり、尖っている物は定遊革や首止めの穴を開ける際等、細かい作業時に使用します。人によっては目打ちの先端を針と同じサイズに加工し、より綺麗に糸を通せるようにしています。


meuchi2.jpgのサムネール画像

 もう一つは、ひっかいた際に傷が付かないよう丸みを残してあるもので、アビエ棒の付けはずしやサテンのような傷つきやすい素材を扱う際の修理で使用します。持ち手が丸い物もあるので、人によってはカナヅチのように使用して革の膨らみやステッチの凹凸をなだらかにするために使用しています。また、先端が長い物は、使用しているうちに角度がつき自分だけの使いやすい目打ちになっていきます。

 加工を施したり、自分の癖で使いやすい形になっていったりしますと道具にもより愛着が湧くものです。同じ作業をしていても、人によって使いやすい道具や進め方は異なり、常によりよい道具の使い方や作業の進め方を模索しています。使うほどに手首になじむ時計ベルトのように、アトリエでもそれぞれが自分の手になじむ道具を持ち、今日も作業をしております。






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